船釣りのターゲットとして、タイ、ワラサ、イカと並ぶトップ4の人気を誇るのがアジです。ひとくちにアジといっても色々な種類がありますが、釣りの主役となるのは釣り人にも食卓にもおなじみのマアジです。アジの仲間はゼイゴ(ゼンゴ)と呼ぶ硬い棘状のウロコが尾ビレから体側に走っているのが特徴です。

沿岸のごく浅場から、沖合の水深200メートル付近まで生息しており、大きな群れを作って回遊します。全長は30cm前後がふつうですが、最大では45cmほどにもなり、そのような大アジを専門に狙う釣り船もあるほどです。アジは数が釣れることなどから、船釣りの入門魚とされており、初心者には最良のターゲットのひとつです。しかしながら、アジ釣りの奥は深く、ベテランとの技術格差は大きいともいわれています。
脂がよく乗って一段と美味しくなるのは秋の終わりから初冬にかけてですので、まさに今からがアジのベストシーズンです！

誰もが気軽に楽しめるアジ釣りが、サビキ釣りというサビキ仕掛けを使った釣り方です。ハリが多いサビキ釣りの醍醐味は、連なったハリにアジがズラ〜っとついてくる、いわゆる「鈴なり」で、初心者でも手軽に数釣れるところが魅力のひとつです。
タナでアジのアタリがあったら、あわてずにそのまま待って、追い食いさせてみましょう！

そして、アンドンビシというオモリ付きの網目のコマセカゴを使うのが通称ビシ釣りです。片テンビンスタイルの釣り方で、良型が釣れるのが魅力です。
ビシでアジを狙う場合は、5mm角ほどの大きさに切った赤タンをエサにし、アンドンビシにはイワシを挽いたミンチを7〜8分目入れます。釣り船ごとに推奨するビシの網目の幅や形が違ったり、オリジナルビシがあったりするので、レンタルして色々なタイプを試してみるのもいいですね！